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レインウエアのお手入れ方法(洗濯・はっ水処理とリペアについて)

2020/11/17

長く快適に使い続けるために、レインウエアに「洗濯」は欠かせません!

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風雨の中での行動をいかに安全・快適なものにできるかは、レインウエアの日ごろのメンテナンスに大きく左右されます。どうすれば買ったころの初期性能を維持できるでしょうか? その答えは、ずばり「洗濯」と「熱処理」です。こまめに洗濯し熱処理を施すことで、レインウエアの防水透湿性を維持するために重要な役割を果たす「はっ水性」を回復させることができます。

洗濯は使用するたびに

「レインウエアは自宅で洗濯できますか?」「どの位の頻度で洗濯すれば良いですか?」といったご質問をよく受けます。洗濯による生地へのダメージを気にされてのことだと思いますが、使用後にそのまま保管することで受けるダメージと比較すれば、たいしたものではありません。
生地に付着する汚れは目に見えにくいものが多く、着用するだけでも汗や皮脂汚れが付着します。理想的なのは、使用するたびに洗濯することです。こまめに洗濯することでレインウエアの寿命を延ばすことができるのです。

レインウエアの性能が低下する理由は?

現在主流のレインウエアは、ゴアテックスをはじめとする防水透湿性素材を採用しています。雨など水滴は通さず、ウエア内部の蒸れ(水蒸気)だけ通す構造をもった素材です。メンテナンスを怠ってはっ水性能が低下すると、表面の生地が保水してしまい、水蒸気の逃げ道がなくなり、ウエア内部で結露してしまいます。

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はっ水している状態
生地表面に立っているはっ水基(はっ水成分)の上で、水滴がコロコロと転がっている状態が理想的。

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汚れや摩擦ではっ水性低下
皮脂や泥汚れ、摩擦ではっ水基が倒れるとはっ水性が低下。生地が保水してしまい、透湿性も下がることに。

合成繊維・天然繊維製品用の洗濯洗剤について

モンベルの洗剤「O.D.メンテナンス マルチクリーナー」は、素材に合わせて洗浄成分を配合した、高機能製品に適した洗剤です。レインウエアの防水透湿性を損なうことなく、常温水でもしっかりと汚れを落とします。天然繊維にも優しい中性洗剤ですので、レインウエア以外のウエアにも使用することができます。

洗濯方法

【1】洗濯の前に

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汚れがひどい部分には、直接マルチクリーナーを塗布しておきます。

【2】洗濯機で洗う

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ウエアを洗濯用ネットに入れます。ジッパーやベルクロタブは閉めておき、デリケート洗いコースで洗濯します。

【3】すすぎ(脱水はしない)

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生地に洗剤を残さないよう、通常の2倍程度長くすすぎを行います。洗剤が残っていると、その成分が水を引き寄せ、はっ水性の低下につながります。

【4】乾燥と熱処理

洗濯で汚れを落としたら、乾燥とともに熱処理(目安は60℃以下)を施します。

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乾燥機で乾かす場合

洗濯表示を確認し、乾燥機の使用が可能なら乾燥機の使用をおすすめします。熱処理を施すと、はっ水性能を回復させることができます。

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自然乾燥の場合

風通しの良い場所で陰干しします。乾燥後、アイロンやドライヤーで熱処理を施すことで、はっ水性能を回復させることができます。

【アイロン】
必ずあて布をし、低温で行ってください。
【ドライヤー】
10cmほど離し、60℃程度の風が当たるようにしてください。

ご注意

熱処理の際は、必ず製品の洗濯表示をご確認ください。製品により適した温度、処理方法が異なります。

洗濯後は熱処理を施して、はっ水性の回復を!

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洗濯後のはっ水基(はっ水成分)
洗濯で汚れが落ちたものの、はっ水基は倒れたまま。はっ水性能は回復していません。

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熱処理ではっ水性能が回復
熱を加えると、はっ水基が再び起き上がり、はっ水性が回復します。

はっ水剤を使うタイミングと方法

長期間使用していると、レインウエアに施されたはっ水加工は徐々に落ちていきます。洗濯と熱処理だけではっ水性が回復しなくなったら、はっ水剤を使用するタイミングです。
それぞれの製品に適したはっ水剤を使い、はっ水性能を付加しましょう。ウエア用には、3種類のはっ水剤をラインアップしています。
はっ水性能が高い状態で塗布すると、生地が持つはっ水性能を低下させるおそれがあります。
ウエア用以外に靴用(皮革製向け、ファブリック向け)のはっ水剤もあります。生地に適したはっ水剤を使用してください。

ポイント
  • はっ水剤の性能を引き出すため、加工前に洗濯を、加工後はかならず熱処理(エアゾールスプレータイプを除く)を施してください。
  • はっ水剤を薄めたり、必要以上に使うとはっ水性や透湿性が損なわれます。適切な用量で使用してください。

熱処理不要で手軽なエアゾールスプレータイプ

乾燥後にスプレーするだけではっ水性能を発揮するため、山行当日などでも手軽に加工できます。

使用方法

ウエアを洗濯後、乾燥させてから全体に薄く均一に吹きつけます。大量に塗布すると、はっ水剤が液ダレし、無駄になりますのでご注意ください。シミが発生した場合には、すぐにアイロンで熱を加えるとシミを薄くのばすことができます。
乾燥したら、同じ工程を4~5回繰り返します。
塗布量の目安は、レインウエア上下セットに対し、330mL缶・約1本です。

ご注意

スプレーは、風通しの良い屋外で行ってください。ご使用の際は商品添付の注意書きをよくお読みください。

成分が効果的に広がるリキッドスプレータイプ

洗濯後に製品が濡れている状態で使うため、はっ水成分が効率的に広がります。部分的なはっ水加工も行いやすく、裏地を避けて表地だけにスプレーを塗布したい場合などに有効です。

使用方法

洗濯後、濡れた状態のウエアに散布し、乾燥機やドライヤー、アイロンなどで熱処理を施すだけ。スプレー後、スポンジなどで伸ばすと、より均一に塗布できます。
塗布量の目安は、レインウエア上下セットに対し、200mLスプレー約1本です。

ムラなく加工できるつけ込みタイプ

洗濯後に製品を浸すことで、一度に複数のウエアをムラなくはっ水加工できます。レインウエアなど、全体をはっ水させたいウエアに使用してください。

使用方法

洗濯後、はっ水剤を入れた水にウエアを浸します。その後、乾燥機やドライヤー、アイロンなどで熱処理を施せば完了です。
使用量の目安は、レインウエア上下セットに対し、約1/4本です。
裏地などに吸水加工が施された製品には使用できません。吸水加工が損なわれる可能性があります。

キズや小さな破れが生じた場合のお手入れ

木の枝や岩角にひっかけて、思わぬキズや破れが生じた場合、そのまま放置しては、せっかくの防水透湿機能も台無しです。損傷箇所や程度にもよりますが、フィールドでの応急処置や自宅での修理にとても便利なリペアアイテムがあります。

リペアシートを使用

破損箇所の表側から貼り付ける補修シートを使います。ただし、これはあくまでもフィールドでの応急措置です。

1)シートをカットする
破損部位周辺の汚れをしっかり落としてから、キズや破れよりも大きめにシートをカットします。接着面積が大きいほど耐久性が高くなり、四隅を丸く落としておくと剥がれにくくなります。

2)表からシートを貼る
破損部分の表側からシートを貼ります。

GORE-TEX 補修シートを使用

破損箇所の裏側から貼り付ける補修シートです。

1)表側を縫製する
破損部位周辺の汚れをしっかり落としてから、破損部を表側から繕います。

2)裏からシートをあてる
キズや破れより大きめにシートをカットし、破損部の裏側からリペアシートを置きます。

3)アイロンで圧着
あて布をしたうえで、シートをアイロンで圧着します。

修理相談を受け付けています!

シームテープ処理や高い縫製技術をともなう補修困難なキズの場合は、モンベルストアモンベル・カスタマー・サービスにご相談ください。随時、修理相談を受け付けています。

【モンベル・カスタマー・サービス】
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長く快適に着用するための保管方法

レインウエアを長く快適に着用するには、適切なお手入れと、正しい保管が大切です。特に長期間にわたって保管する場合は、以下の点にご注意ください。

・ハンガーにかけて保管
スタッフバッグに入れたまま保管すると、水分が残りやすく生地にダメージを与える可能性があります。
ハンガーにかけて保管してください。

・直射日光を避ける
紫外線は生地にダメージを与えますので、直射日光は避けましょう。

・薬剤が直接触れないように
乾燥剤や防虫剤、消臭剤などの薬品が直接生地に触れないように保管ください。薬品の取扱説明書をご確認ください。

・高温多湿を避ける
車内や屋外倉庫など高温多湿になる場所は避け、温度が上がらず風通しのよいところを選びましょう。

・常に清潔に保つことで長持ちさせる
汚れたまま保管すると、生地の劣化が進行します。製品寿命を長くするため、常に清潔に保ちましょう。

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